ICT 何故いけないの?

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小谷ちいです!

1人1台タブレット、授業でPCを使ってディベートなど、学校でICT化が凄く進んでいますよね!

そういえば、Mさんが学校に勤めている時に、気になったことがあります。

それは、ICTに関わって、次のことがダメだということです。理由はあるのですが、これからの社会をよりよいものにしていくためには、必要じゃないのかな?と思っていました。

では、どんなことでしょう?(ちょっとだけ誇張していますが、まあ事実です)


① 児童のタブレット入力は3年生からで、ローマ字入力じゃないとダメ

 Mさんが、1年生や3年生にひらがな入力を教えていたときに、

「どうして1年生にキーボード入力を教えているんです?ダメじゃないですか?」

「3年生なのに、ひらがな入力なんですか?ローマ字入力教えないとダメですよね?」

逆に、「すごい!」という先生もいましたよ!


② 同様にマイク入力もダメ

入力が苦手な児童が、マイクでしゃべって入力しているのを見て、

「なんでこの子にそんな入力方法教えているんですか?マイクなんか使ってはダメですよね」


③ まとめはプリントに絵と文字を書かないとダメ

3年生で、PowerPointを使って写真と文字入力でまとめているとき、

「なんで紙やノートにまとめを書かせないんですか?写真見て絵をかかないとダメだと思います」

逆に「きれいにまとめられていて凄いね」という先生もいましたよ!


④ 個人で紙のノートはいいのに、タブレットの手書き入力はダメ

個人用のタブレットに書き込みたいのに、

「カメラがついているからダメ」「情報漏洩したらどうする?」「児童が勝手に触るだろう」


⑤ クラウドストレージを家庭で使ってはダメ・個人クラウドも同様

「家や学校ででウィルスに感染したら困る」

みんな困っていました。


こんなこと言われていましたが、まあまあスルーでやっていたみたいです。

では、各項目のポイントを押さえてみましょう!


①について、PCやタブレットに入力する方法です。

特別支援学級で、1年生にひらがな入力を教えてみたところ、1ヶ月も練習したら、すらすら打てるようになっていました。ありがたいことに、ひらがなが読める子が多かったこともありますが、毎日5分ぐらい練習するだけで十分でした!

日記も、予定帳に書くだけじゃなく、やりたい子はTeamsなどを使って入力したものを送信させていました。これも毎日やるだけで、かなり上達していました。両方やるからこそ、力が付きました。

3年生でローマ字を覚えます。それを使って、ローマ字のキーボード入力を行うのですが、ローマ字を理解していなければ、ひらがなからローマ字に頭の中で変換ができません(本来はものすごく脳を使います)。そして、アルファベットを探して入力するわけですから、かなりのハードルがあります。

別にローマ字でキーボード入力ができなければ、就職できないわけではありません。今の人たちは、フリックの方が早い人もいます。そう考えたときに、「ローマ字入力でなければならない」理由は何でしょうね?


②のマイク入力についても同様です。どのような入力方法でも、できることに越したことはありません。ただ、マイク入力に関しては、発音がしっかりしている必要があります。発音練習も兼ねて入力できますから、一石二鳥です!

Mさんの娘さん(5歳)は、スマホで文字入力ができません。そりゃあフリックもローマ字も分かりませんから。しかし、マイクを使ってしゃべれば、文字が入力できることは知っています。じいじやばあばに文字でメッセージを送るときには、マイク入力で文字を入力し、送信しています。

ここでポイントになるのは、「入力された文字が正しいか判断できる力」です。

マイク入力での問題は「漢字に変換されてしまう」事です。

低学年で使った場合、マイク入力した文章が本当に正しいか、漢字は合っているか分かりません。「正しいかどうか判断」できないため、間違った文章になってしまうこともあります。

娘さんは先日の話ではないですが、「類推」するため、合っていることを確かめてから送信しています。

「類推」できるようにするためには、繰り返し文章を読んだり聞いたり、書いたりする必要はあります。


③は、まとめ方ですね。先日の「表現」について掲載していますので省略です。


④は個人的な意見です。

毎日資料が山のように出てきて、読んで、ファイルに挟んで、必要なものは職員室から教室にかごいっぱい(5kg以上)の資料を持って行く。

ある先生に「M先生、このことについて教えてください」と言われたとき、HPで調べることは容易だけど、資料に書いてあることを見つけようと思うと、まずはファイルを探し、プリントを探し…ものすごい手間。棚の中にあるかもしれない。探すだけでも手一杯になる事がありました。

職員会資料は、3ヶ月でファイルいっぱい。そうなると年度末には4冊になる。おそろしい。

もし、全部PDF化して、タブレットの中に入っていれば、探すのも重さも楽ですよね。持ち帰って読むこともできます。

研修会などでも、タブレットに文字を書き込んでいけば、データとして残ります。こんなに使い勝手がいいのにダメなのにはちょっと納得がいきませんでした。

理由は上にも書いてありますが、おかしな話です。カメラは隠せばいい。それだけのことです。

紙のノートを落としたら100%誰でも読めます。タブレットを落としても、パスワードがかかっていれば、基本見ることはできませんし、10回間違えれば全部消えます。⑤の話にもなりますが、クラウドに入っていれば、盗まれることもほぼ無くなります。

10年後には、先生のタブレットに資料、教科書、赤本、自分のノートが入っていて1kg以下のはず。


⑤はおかしな話です。ただ、地域によって規定が違うのでなんとも言えませんが、私の地域ではクラウド×でした。

理由は上記ですか、クラウドストレージの方がよっぽどウィルスチェックが厳しいです。

家でつなぎっぱなしにしない。ブラウザを使う。パスワードの漏洩に気を付ける。

それができれば、帰り道に資料を考えて、家でサクッと入力、学校で出力ができます。


みなさんの地域はどうですか?

個人のiPadだけでもOKにしてくれていれば、Mさんはもっと働き方改革進められていたんでしょうね。

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